工場床塗装について徹底解説!
工場の床塗装は年月の経過によって、徐々に剥がれていき、最終的には塗装の役割を果たせなくなってしまいます。当然、再度床塗装を施すことで、元の状態に戻すことは可能です。その際に、塗装業者に頼むのではなく、自身で塗装することも可能ですが、塗装が剥がれた原因や塗装目的を十分に理解した上で、塗装工程と塗料選定を決定しなければなりません。今回は、塗装が剝がれてしまう原因と塗料選定ポイントについて解説します。
工場床塗装が剥がれてしまう3つの原因
床塗装が少しでも剝がれてしまうと、隙間から液体が侵入してしまい、内部で腐食が発生する恐れがあります。その上、剥がれによる段差に躓いてしまえば、従業員の怪我や、製品の損傷に繋がりかねません。
工場の床塗装が剝がれてしまう原因は、大きく下記の3つに分けられます。
塗膜が薄い
1つは、塗膜が薄いということです。塗膜が必要以上に薄ければ、外からの衝撃や摩耗に耐えきれず、塗料がすぐに剝がれてしまいます。この剥がれから液体などが入ってしまうと、接着面が劣化してしまい、剥がれが拡がってしまいます。
熱や圧力によるダメージ
もう1つは、熱や圧力によるダメージです。使用している塗料が合成樹脂製のものであれば、一般的に耐熱性は40℃程度なので、60度以上の熱水を頻繁に使用する工場では、塗料が早期に劣化してしまう恐れがあります。また、硬く尖ったものを落とすことにより、塗料が割れてしまうこともあります。
下地処理が不十分
最後に、下地処理が不十分であるということです。塗装を行う際に、古い塗料や油分が残った状態で塗装を行うと、剝がれの原因となってしまいます。これは、古い塗料や油分の影響で、新しい塗料が下地にうまく乗らないためです。下地処理が十分でなければ、新しく塗装しても、1ヵ月ほどで剥がれてしまうこともありますので、早期に剥がれが発生した際は、下地処理が不十分であることが原因であると考えられます。
塗料選定のポイント
床塗装には複数種類の塗料が存在し、それぞれ異なる性能を持ちます。塗装を長持ちさせるためには、用途や環境に適した塗料を選定する必要があります。これらを踏まえた上で、塗料選定のポイントをご紹介します。
重量物を取り扱う場合
重量物を取り扱う場合には、耐久性や耐荷重性に優れた塗料を選定するのがポイントです。中でもアクリル樹脂であれば、他の塗料よりも高価ではありますが、後述のエポキシ樹脂の5倍ほどの耐久性を持ち合わせています。ただ、尖ったものを落とすと傷が付きやすく、90度以上の熱湯がかかってしまうと膨張してしまうという注意点もあります。
薬品を取り扱う場合
薬品を取り扱う場合には、耐薬品性に優れた塗料を選定するのがポイントです。耐薬品性に優れた塗料は多数ありますが、比較的安価なエポキシ樹脂が頻繁に用いられています。ただ、耐熱仕様でないエポキシ樹脂は、対応温度が60℃ほどなので、高温のものを取り扱う工場には適しておりません。また、耐久性は高いとは言えないため、工場で使用する場合は通常の2倍の厚さで塗装をする必要があります。
耐酸性、耐溶剤性、耐アルカリ性などが必要な場合は、ガラス繊維を含んだビニルエステル樹脂を使用することをオススメします。
熱水を取り扱う場合
熱水を取り扱う場合は、耐熱水性に優れた塗料を選定するのがポイントです。特に水性硬質ウレタン樹脂であれば、100℃以上の耐熱水性を持ち、尚且つ防滑性も持つため、熱水を塗装の上に流しても、作業を安全に行うことが可能です。
まとめ
前述の通り、塗装が剥がれた原因や塗装目的を十分に理解した上で、塗装工程と塗料選定を決定することが塗装を行うポイントですが、塗料の選定を誤ったり、下地処理を十分に行わずに塗装を行うと、僅か1ヵ月程度で塗装が剥がれてしまうこともあります。そのため、二度手間にならないためにも、業者と相談しながら、工程や塗料を選定することをオススメしております。
浜松・三河 工場修理メンテナンス .comを運営する吉和田浜松では、工場床塗装に多数の実績を持ちます。これまで培ってきた知識を活かし、最適な施工を行いますので、お困りの際は是非ご相談ください!