冷却水適正処理について徹底解説!

生産機械・付帯設備等を抱える工場では、発生する熱を取り除く為、冷却水を使用します。
この冷却水を無処理で管理を続けると、様々な問題が発生します。
生産性を落とすことなく、且つ従業員の快適な労働環境を守る為にも、ここでは冷却水処理についての重要性についてご説明します。

 

冷却水処理の重要性について(4大障害)

冷却水は時間経過と共に汚れが増していきます。
ここでいう汚れには、目に見えるもの・目に見えないものがありますが、それらを放置しますと、様々なトラブルが発生します。
具体的な例を以下にてご説明します。

 

従業員の健康被害防止

レジオネラ属菌という、土壌や池に存在する菌で、冷却塔からの補給水(地下水や工業用水)もしくは大気中より系内へ混入し、それらは冷却水中で繁殖を繰り返します。
冷却塔周辺では、これらが水しぶきに紛れ飛散をする為、これらを吸い込んだ人は肺炎に似た症状を引き起こし、場合によっては死亡事故にも繋がることもあります。
物理的に清掃を行うことは勿論ですが、手の届かない配管内も含め、定期的な殺菌により系内を清浄に保ち、快適な作業環境を整えることは、非常に重要となります。

 

腐食の防止

冷却水中の塩化物イオン・硫酸イオンが高くなると、腐食性が高まり、生産機械・付帯設備に使用されているクーラー部分にて、ピンホールが発生するなどのトラブルが発生し、生産の安定供給を妨げます。腐食から機器を守る為にも、冷却水処理する事はとても重要です。

 

スケールの防止

スケールとは、冷却水中のカルシウム・シリカなどの硬度成分が高くなり、溶解濃度をこえた場合に生成し付着する物質です。これは冷却水のブローを定期的に行わず(=強制的に補給水を供給せず)運転を続けることで発生し、一度付着してしまうと溶解・剥離させることは容易ではなく、熱交換効率を落とすことで機器は冷えなくなり、時に高圧カットを招く危険性がございます。スケールから機器を守る為にも、冷却水処理する事はとても重要です。

 

スライムの防止

スライムとは、微生物を主体とした粘性のある塊状の付着物です。栄養源が多い環境下では、より増殖し易く、スケール同様に熱交換効率を大きく低下させる一因となります。
またストレーナー閉塞による流量低下なども発生する為、生産に支障をきたすこともあります。殺菌による対処が有効であり、やはり冷却水処理する上で対策は欠かせません。

 

冷却水トラブルでお困りの方は当社にご相談ください!

浜松・三河工場工事 修理・メンテナンス.comを運営する吉和田浜松では、冷却水の適正処理を行っております。記事内でご紹介したように、冷却水の適正処理は、生産機械・付帯設備の保護や快適な作業環境づくりは勿論のこと、省エネ・コスト削減など様々な点で非常に重要です。既存設備の稼働効率を向上させたい、工場内の環境を快適にしたいなどのご要望をお持ちの方は、お気軽に当社までお問い合わせください。

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