渦巻ポンプのメンテナンスの重要性
工場内の様々な設備で使用されている「渦巻ポンプ」は、故障やトラブルが発生してしまうと工場設備の停止等大きな損害に繋がりかねません。
定期的にメンテナンスやオーバーホールを実施することで、性能を維持し長く使用することが可能です。
今回は渦巻ポンプを長持ちさせるメンテナンスの重要性についてご紹介させていただきます。
▼ 目次 ▼
渦巻ポンプとは
渦巻ポンプの構成部品
渦巻ポンプの故障事例
渦巻ポンプのメンテナンスの重要性
ポンプに関する修理・メンテナンス事例
ポンプの修理・メンテナンスのことなら、ワカマキまで!
渦巻ポンプとは
ポンプと一口に言っても、その種類は様々です。今回は工場内でよく使用される渦巻ポンプについてご紹介させていただきます。
渦巻ポンプとは、ターボ型ポンプの一種です。ポンプの外側に渦巻の形をした通路である「渦形室」を持ち、
水などを吸い込んだ際に内部の羽根車が回転することで、水に高速・高圧のエネルギーが加わることで外部に放出される仕組みです。
それほど大きな圧力を加えなくても大きな流量を生み出すことが出来る為、内部循環等の用途に使用されることが非常に多いポンプとなります。
1枚の羽根車を持つポンプを「単段ポンプ」、2枚以上の羽根車を持つポンプを「多段ポンプ」と言います。
羽根車の枚数を多くすることで高い圧力を生み出すことが可能ですが、用途に適したポンプを選定することが非常に重要となります。
渦巻ポンプの構成部品
渦巻ポンプは複数の部品が組み合わさって構成されております。
・ケーシング(固定用の容器)
・羽根車(インペラー)
・主軸(シャフト)
・ベアリングハウジング(軸受け)
・ボールベアリング(軸受け)
・グランドパッキン(軸シール部)
・メカニカルシール(軸シール部)
・スリーブ(軸シール部)
各部品によって、適切なメンテナンス・交換周期が変わる為、部品ごとの管理が重要となります。
渦巻ポンプの故障事例
ポンプが故障や違和感が発生した際に、修理を行うか・交換を行うか、対処を考える必要がございます。
ポンプが故障した際の事例としては下記が挙げられます。
・水が出ない、水の勢いが弱い
・ポンプが動作しない、異音がする
・給水管の破裂
・水漏れの発生
・錆、腐
・制御盤の故障
故障の程度にもよりますが、簡単な修理で対応可能か、交換が必要か、自身での判断が難しい場合は当社のような実績のある専門会社にご依頼されることをお勧めいたします。
ポンプは様々な設備の主要部品であるため、早急な復旧が重要となります。
【主要な故障の要因】
・ベアリングの破損
ベアリングの設計寿命は約5年程度とされていますが、設計寿命を超えて使用される場合も多くございます。
急なベアリングの破損により、故障が発生してしまいます。
・軸シール部の水漏れ
軸シール部を構成する「メカニカルシール」と「グランドパッキン」は共にポンプの軸からの水漏れを抑える役割を果たしております。
ただし、水漏れを完全に防ぐわけではなく、許容量以上の水漏れが発生している場合は故障を引き起こす原因となります。
・羽根車の破損
回転するが水が出ない、水圧が弱い等の不具合が発生している際は、羽根車が破損が原因として考えられます。
羽根車の腐食や摩耗が起こっている場合は新しい羽根車に交換する必要がございます。
渦巻ポンプのメンテナンスの重要性
渦巻ポンプの定期的な点検やメンテナンスを行うことで、不具合や故障、トラブルを未然に防ぎ設備の停止を未然に防ぐと同時に、ポンプの延命にも繋がります。
まだまだ部品の供給が安定していない状況が続いておりますので、故障を未然に防ぐことが非常に重要となります。
【主なメンテナンス項目】
■外観の点検
大きな損傷の有無の確認。軸を手動でつっかかりがないかを確認し、問題がなければ、ギヤオイルを抜いたのちに分解します。
■分解
軸、軸受け等、各部品を丁寧に分解します。
■点検
羽根車や軸、軸受け等に消耗や変形がないかを確認します。
■洗浄、交換
長年の使用により汚れがついている部品は洗浄を実施します。あまりに汚れがひどい場合は、部品自体を交換します。
■組立
軸やギアに組立に注意しながら、慎重に組立を行います。
■試運転
組立後、機器が問題なく動作するか試運転を実施します。
ここで精度が出ない、不具合がある場合は、再度分解・組立を行います。
ポンプに関する修理・メンテナンス事例
続いて、実際に当社が対応したポンプの交換事例をご紹介いたします。
ポンプの修理・メンテナンスのことなら、ワカマキまで!
当社であればメーカーを問わず渦巻ポンプの修理・メンテナンスの実績が豊富にございますので、
お客様のお困りごとにしっかりと対応させていただくことが可能です。
納入から一度もメンテナンスを実施したことがない、保守品の入手が出来ずポンプが止まると設備停止に繋がるリスクがある等、
不安をお抱えのお客様がおられましたら、お気軽にご相談ください。