エアーにドレンが混流しているお客様は至急対応が必要です!

生産設備など、様々な設備を使用する工場の稼働に欠かせない設備の一つに、コンプレッサーがあります。

コンプレッサーは、エアーと呼ばれる圧縮空気を生成する機器であり、工場内の機械やツールを動かすために必要な空気を供給します。コンプレッサーは工場での多くの作業に使用されているため、工場の安定稼働に欠かせません。

今回は、そんなコンプレッサーのメンテナンスのポイントについてご紹介させていただきます。

▼ 目次 ▼

・コンプレッサーとは
・コンプレッサーメンテナンスの重要性
・コンプレッサーのトラブルとメンテナンス方法
・コンプレッサーのメンテナンスならマッツにお任せ!

 

 

コンプレッサーとは

工場で使用されるコンプレッサーは、空気を圧縮して圧縮空気を生成し、機械や工具の動力源として活用される重要な装置です。コンプレッサーは、空気を吸引して圧縮し、圧縮空気として蓄積・供給することで、工場の様々な用途に応用されます。この圧縮空気は、エアツールの駆動や機械の動作、製品の乾燥や清掃、塗装作業など、幅広い工場作業に利用されています。さらに、圧縮空気は冷却システムや制御システムにも活用され、工場全体の合理的な運転に寄与しています。

工場で使用されるコンプレッサーは、製造業や生産現場において不可欠な機器であり、高い信頼性と長寿命、高効率な運転を実現することが求められています。そのため、定期的なメンテナンスを実施し、安定稼働させることが非常に重要となります。

 

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コンプレッサーメンテナンスの重要性

コンプレッサーのメンテナンスは、工場の設備保全において非常に重要な役割を果たします。そのため、コンプレッサーの正常な運転は、工場の生産性や効率に直結しています。メンテナンスを怠ると、コンプレッサーの性能が低下し、故障のリスクが高まります。これにより、生産ラインの停止や機器の故障につながり、大きな影響を及ぼす可能性があります。

 

定期的なメンテナンスにより、コンプレッサー内部の摩耗や劣化を抑え、安定した運転を維持することができます。また、定期的な点検や部品交換によって、潜在的なトラブルを未然に防ぎ、予期せぬ故障を回避することができます。さらに、適切なメンテナンスにより、コンプレッサーの寿命を延ばし、コストを削減することが可能です。コンプレッサーの安定的な稼働を維持するための適切なメンテナンスは、最終的には生産性や労働安全性の向上にもつながります。

 

コンプレッサーのメンテナンスは、設備保全の観点から見て欠かせない取り組みであり、定期的かつ適切なメンテナンスによって、コストの削減や作業環境の安定化、生産ラインの安定稼働を実現することができます。

(画像:メンテナンス項目とトラブル内容のイメージ)

 

コンプレッサーのトラブルとメンテナンス方法

今回は、様々なトラブルの内容と、それぞれのメンテナンス方法、およびメンテナンスのポイントについてご紹介させていただきます。

 

コンプレッサーのトラブル

エアーへのドレンの混流

エアータンクや配管等で冷やされていく過程で結露し溜まった水分であるドレンの排出が十分に実施されていないと、エアタンクやレシーバータンク内にドレンが溜まり、エアーにドレンが混流してしまいます。結果、製品を汚してしまう、エアータンクの容量が減りコンプレッサーに負荷がかかる、配管内部が腐食するなど様々なトラブルが生じてしまいます。

(画像:エアータンク内に溜まったドレンを排出しているところ)

 

圧縮空気の安定供給不良

コンプレッサーの内部機構や圧縮空気ラインの問題により、圧縮空気の供給が安定しなくなるトラブルです。これにより工具や機器の正常な作動が妨げられ、生産ラインの停止や工程遅延などが発生する可能性があります。

 

異音や振動の発生

コンプレッサー内部の部品の摩耗や損傷、不適切な潤滑、ベルトの締め付け不良などにより異音や振動が発生するトラブルです。この状態が放置されると、部品の早期故障やコンプレッサーの効率低下を招く可能性があります。

 

油漏れや油圧の低下

コンプレッサー内部のシールやパッキングの劣化、油回路系の破損などにより、油漏れや油圧の低下が発生するトラブルです。これにより潤滑不良や冷却不足が生じ、コンプレッサーの寿命や性能に影響を及ぼす可能性があります。

 

過熱や過圧の発生

冷却ファンや冷却装置の故障、圧力調整弁の不具合などにより、コンプレッサー内部で過熱や過圧が発生するトラブルです。これにより機器の安全性が損なわれるほか、コンプレッサーの損傷やシステム全体の故障が発生する可能性があります。

 

空気中の異物混入

外部からの異物や汚れがコンプレッサー内部に取り込まれるトラブルです。これにより潤滑油や内部部品に損傷を与え、コンプレッサーの正常な運転や圧縮空気の品質に影響を及ぼす可能性があります。

 

圧力計やバルブの調整不良

圧力調整弁やバルブの不良により、正確な圧力制御や排気の制御が行われず、圧力の安定性や品質が低下するトラブルです。これにより機器の正常な動作が困難になり、生産ラインの安定運転に支障をきたす可能性があります

 

 

コンプレッサーのメンテナンス方法

メンテナンス関連機器の設置

ついついメンテナンスがおろそかになっていまう場合も多くございますので、メンテナンス関連の機器を設置することも有効です。

・オートドレントラップ
オートドレントラップとは、
定期的に自動でエアタンク内のドレンを排出してくれる機器です。

(画像:オートドレントラップ 設置の様子)

・後付けロールフィルター(マシンツールフィルター)
オイルミストや粉塵から工作機械や周辺機器を守るマグネット式のワンタッチ取付フィルターです。
工作機械の外側に、マグネットでワンタッチで取付できるため、後付けが容易で様々な工作機械に使用できます。
汚れたフィルターはミシン目で切り離すことで、簡単にフィルターを新しくすることができます。

 

毎日のメンテナンス

・オイルレベルの確認

オイルは圧縮機の潤滑剤やシール材、圧縮空気の冷却に不可欠です。

オイルの定期的な補給や交換を怠ると、様々なトラブルが発生します。

【メンテナンス方法】

・オイルレベルの確認

 →下限以下の場合は、すぐにオイルの給油を行ってください。

※メーカー純正のオイルへの交換を推奨いたします。
 メーカー純正オイルには添加剤が入っているため、高温にもある程度対応が可能ですが、
 純正以外のオイルには添加剤が入っていないことが多く、夏場の温度が上がった際に劣化しやすくなります。
 劣化したオイルは冷却効果がなくなる為、コンプレッサーの故障にも繋がってしまいます。

 

週次のメンテナンス

・ドレンの確認

ドレンは、オイルタンク内に溜まるドレンと、エアタンク内に溜まるドレンの2通りあります。
よくあるのはエアタンク内に溜まったドレンで、この対策には先に紹介したオートドレントラップを設置するのが有効的です。

オイル式コンプレッサーの場合は、潤滑オイルの入ったレシーバータンク内にドレンが溜まってしまいます。
この場合は、ドレンの排出を怠るとオイルの乳化、配管の腐食、機器御潤滑不良、フィルタの目詰まり、吐出空気温上昇など様々なトラブルが発生します。

【メンテナンス方法】

・ドレンの排出

 →水からオイルに変わったらすぐにバルブを閉じてください。
オイル式コンプレッサーの場合

どの方式のコンプレッサーであっても、エアータンク内のドレン排出は必ず必要な作業です。
ご利用の方式、メーカーにもよりますがドレンコックを開いて、内部に溜まったドレンを定期的に排出してください。

 

・ダストフィルタの清掃

ダストフィルタが間詰まりするとコンプレッサ内部の冷却性能が低下し、吐出空気温上昇や、オイルの早期劣化に繋がります。

【メンテナンス方法】

・ダストフィルタを外してエアブローで清掃

 →汚れがひどい場合は、中性洗剤で洗浄し乾燥後装着ください。

 

定期メンテナンス

・オイル交換(6000時間)

操作パネルのランプが点灯するなどで、オイル交換の時期を機器が教えてくれる場合もございます。

 

・フィルタ、エレメント交換

オイルフィルタ(6000時間)、オイルセパレータ(6000時間)、エアクリーナ(ランプ点灯時)に対応が必要です。

※三井精機工業製のモニターで例示

 

・機器類の清掃

クーラ、シロッコファンやドライヤーやオートドレンの清掃が必要です。

 

コンプレッサーのメンテナンスならマッツにお任せ!

コンプレッサーは工場の安定稼働に欠かせない機器です。状況や症状に応じて適切な対処を実施することが重要ですが、なかなか対応が難しいお客様もおられるのではないでしょうか。

 

コンプレッサーのメンテナンス実績を豊富にもつ当社であれば、お客様に適切な対処を柔軟にご提案・実施させていただきます。

 

コンプレッサーのメンテナンスを検討されているお客様がおられましたら、お気軽に当社にご相談ください。

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