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工場のレイアウト変更に伴うダクト工事|移設・延長の注意点と進め方

工場のレイアウト変更に伴うダクト工事|移設・延長の注意点と進め方

「機械の配置を変えたいが、ダクトはそのまま使えるのか」「配管や電気工事も必要で、どこに頼めばよいか分からない」。工場のレイアウト変更では、機械の移動とあわせてダクトの経路や排気能力を見直す必要があります。本記事では、設備保全・工務担当者に向けて、ダクトの移設・延長の注意点と、生産への影響を抑える工事の進め方を解説します。

工場のレイアウト変更でダクト工事が必要になる理由

工場のレイアウト変更でダクト工事が必要になる理由 イメージ

ダクトは、空調・換気・排気・集じんなどに使う空気の通り道です。工場では、作業場所へ空調の風を届けたり、設備から発生する熱や粉じんなどを排出したりする役割を担っています。

機械や作業場所が変わると、必要な場所へ風が届かなくなる、排気フードと発生源が離れる、既存ダクトが搬入経路に干渉するといった問題が生じます。そのため、機械の配置計画とダクトの改修計画は、並行して進めることが重要です。

移設・延長・増設はどのように使い分ける?

工事の種類 主な対応内容 検討する場面
移設 ダクトや吸い込み口・吹き出し口の位置を変更する 機械や作業エリアを移動する
延長 既存ダクトを移動先まで延ばす 接続先が既存の経路から離れる
増設・分岐追加 ダクトや接続先を追加する 生産設備や作業場所を増やす
撤去・新設 不要なダクトを撤去し、新しい経路を設ける 工場移転や大幅な配置変更を行う

実際の工事では、これらを組み合わせます。延長だけで対応できるか、送風機やダクト全体の見直しが必要かは、変更後の使用条件を踏まえて判断します。

ダクトの移設・延長で確認すべき5つの注意点

ダクトの移設・延長で確認すべき5つの注意点 イメージ

1.延長後も必要な風量を確保できるか

ダクトを長くしたり曲がりを増やしたりすると、空気が流れる際の抵抗が増えます。この抵抗によって圧力が失われることを「圧力損失」といい、既存の送風機では必要な風量を確保できなくなる場合があります。

「何メートルまで延長できるか」は一律には決まりません。 ダクトの寸法・長さ・曲がり・接続機器と、送風機の性能をあわせて確認する必要があります。

2.吸い込み口・吹き出し口の位置が適切か

機械を移動した結果、排気フードと熱・粉じんなどの発生源が離れると、十分に吸い込めなくなることがあります。ダクトの接続位置だけでなく、実際の作業位置や発生源との関係を確認しましょう。

空調用ダクトも同様に、作業者の位置や新しい間仕切りを踏まえ、必要な場所へ風が届く配置を検討します。

3.既存ダクトを再利用できる状態か

既存ダクトは、状態と用途が合えば再利用できます。ただし、腐食・穴あき・変形・内部の堆積物・接続部の傷みなどがある場合は、補修や交換が必要です。

また、機械の変更で排気温度や成分が変わる場合は、既存の材質をそのまま使えるとは限りません。撤去・清掃・補修・再接続まで含めて、新設する場合との費用を比較します。

4.周辺設備や点検作業に干渉しないか

ダクトの経路を決める際は、梁・照明・クレーン・電気配線・既存配管などとの干渉を確認します。フォークリフトの通行や、機械の搬入・搬出に必要な空間も考慮しましょう。

さらに、施工後にフィルター交換やダクト内部の清掃ができるよう、点検口や作業スペースを確保することが大切です。

5.支持・接続・断熱を適切に施工できるか

移設先では、ダクトの重量に応じた支持方法や固定箇所を確認します。接続部は漏れが生じないよう施工し、既存部分との取り合いも点検します。

冷風を送るダクトでは、断熱材の損傷や継ぎ目にも注意が必要です。経路変更とあわせて、断熱の連続性や結露対策を確認しましょう。

ダクトの経路見直しや取り替えに関する対応内容は、以下で紹介しています。

>>空調ダクト工事(レイアウト調整・撤去)はこちら

生産への影響を抑えるダクト工事の進め方

生産への影響を抑えるダクト工事の進め方 イメージ

STEP1.変更後の設備配置と稼働条件を整理する

移動・増設する機械の種類や台数、設置場所、稼働開始日を整理します。設備保全担当者だけでなく、製造・生産技術担当者とも情報を共有し、実際の作業動線や同時に動かす設備を確認しましょう。

この段階で、ダクト工事に加えて電源・エア配管・機械搬送などの関連工事も洗い出しておくと、手配漏れを防ぎやすくなります。

STEP2.現地調査で工事範囲を決める

施工業者が既存ダクトや送風機の状態、天井内・高所の状況、周辺設備との干渉を確認します。そのうえで、再利用・新設・撤去する範囲と施工経路を整理します。

図面と現場の状態が異なる場合もあるため、現地確認は欠かせません。図面がない場合は、現場写真や機械の仕様書など、手元にある情報から相談しましょう。

STEP3.関連工事と設備停止の工程を調整する

機械の移動、既存ダクトの撤去、新設部分の取り付け、配管・電気接続の順序を調整します。事前製作や停止前に進められる作業を切り分けることが、停止時間の短縮につながります。

工場全体の停止が必要か、一部の設備停止で施工できるかは、排気系統と工事範囲によって異なります。 共用の送風機につながる設備への影響も確認し、休日施工や分割施工の希望は見積もり段階で伝えましょう。

STEP4.試運転で性能を確認してから生産を再開する

施工後は、接続や固定状態に加え、必要な風量が得られるか、異音・振動・漏れがないかを確認します。複数の設備を同時に使う場合は、通常の生産に近い運転条件で確認することが重要です。

変更後の経路図やダンパーの設定位置、測定結果を記録しておくと、日常点検や次回のレイアウト変更に活用できます。

ダクト工事の費用・見積もりで確認するポイント

ダクト工事の費用・見積もりで確認するポイント イメージ

ダクト工事の費用は、延長距離だけでなく、材質・寸法・分岐数・施工高さ・既存設備の撤去範囲などによって変わります。機械が密集した場所では、養生や作業スペースの確保も必要です。

見積もりを比較する際は、金額とあわせて工事範囲を確認しましょう。

確認項目 見積もり時に確認したい内容
ダクト本体 材質・寸法・長さ・分岐・断熱の仕様
既設部分の扱い 再利用・補修・撤去する範囲
送風機・周辺機器 既存機器の流用可否、更新や追加の有無
仮設・養生 足場、高所作業車、設備・製品の保護
関連工事 電気、エア配管、壁の開口・復旧など
工程 設備停止時間、施工日程、試運転の時間
完了時の対応 性能確認、清掃、廃材処分、図面の更新

再利用を優先しすぎて改修後の性能が不足すると、追加工事と再停止が必要になる可能性があります。初期費用だけでなく、稼働再開後に必要な性能を確保できる計画かを確認してください。

工事相談前に準備しておきたい情報

相談時には、以下の情報をまとめておくと、現地調査や見積もりの確認が進めやすくなります。未確定の項目は、その旨を伝えたうえで相談できます。

  • 変更前後のレイアウト: 機械の移動先、増設する設備、通路や間仕切りの位置。
  • 既存設備の情報: ダクト・送風機の写真、型式、図面、分かる範囲の寸法。
  • 現在の困りごと: 吸い込み不足、熱気、異音、漏れなどの症状と発生場所。
  • 工事の希望条件: 稼働開始日、停止できる時間帯、予算、関連工事の有無。

ダクト・電気・エア配管などの窓口をまとめたい場合は、最初に関連工事を含めて相談することで、施工範囲と工程を一体で検討しやすくなります。

マッツのダクト工事・工場移設の施工事例

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樹脂部品メーカーの工場移設に伴い、旧工場での撤去から移設先での再設置まで対応しました。再設置を考慮して不要な分解を避け、現地確認と図面をもとに、機械配置に合わせて設置を進めています。

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換気ダクトの増設と電気工事を一括で対応

半導体部品加工のお客様に対し、換気設備を見直し、送風機の設置と操作スイッチの移設を実施しました。ダンパーによる風量調整にも対応し、ダクト・電気工事をまとめて施工することで、お客様による業者間の調整負担を軽減しました。

>>換気ダクト増設工事の詳細はこちら

工場のレイアウト変更に伴うダクト工事・移設や延長のお悩みならマッツにおまかせください

「既存ダクトを活用して機械を移動したい」「電気・エア配管工事もまとめて依頼したい」「生産日程に合わせて工事を進めたい」。こうしたお悩みは、マッツにご相談ください。

現場の設備配置や既存設備の状態、ご希望の工程を確認し、必要な工事と進め方をご提案します。仕様や工事範囲が決まっていない段階でも、レイアウト図や現場写真など、分かる情報からお知らせください。

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