非常用螺旋階段の設置

Before:   狭小スペースへ非常階段を後付けしたい

従来よりお取引のある精密板金加工業界のお客様より、建屋の2階と地上をつなぐ非常階段の設置を行いたいとご相談を頂きました。

既存の建屋は元々倉庫として使用されていた建物を居抜きで利用されていたため、2階に非常用の窓があるだけでした。非常時に中階段が使用不能となった場合、脱出ができないリスクがあり従業員様が不安を感じられておりました。

避難階段の設置は「5階建て以上の建築物、地下2階以下の建築物、3階以上の階を物品販売店舗とした建築物」など法令上の対象の建物もございますが、従業員様の安全を考えた際に、対象外の建物に関しても設置をご検討される場合もございます。

After:   螺旋階段の設置により限られたスペースへの設置を実現

上記の相談をお受けし、弊社のエンジニアリングスタッフと共に現地調査を実施致しました。
その結果、2階の従業員様の不安を取り除く為にも、避難用の外階段を増設して安全性を高めるご提案をさせて頂きました。
建屋周囲の余地が狭い状況でしたので、施工面積を最小限で完成出来る螺旋階段を提案致しました。

工夫1：内側ドアノブ仕様。
この螺旋階段には外部からの侵入を防止する為、扉の外側にはドアノブが無く内側からしか開ける事が出来ない防犯仕様と致しました。

工夫2：2階側ロック仕様。
2階側の螺旋階段の扉を開口しない限り、1階地面側の階段扉は開かない仕組みと致しました。(外からの侵入者を防いでおります。)

工夫3：溶融亜鉛メッキ仕様。
海岸まで約1キロと近い立地条件でしたので錆や腐食に強い塩害対策を致しました。
効果は11年経過した添付画像でも、腐食は見られません。

本事例のように、お客様の設置場所、周辺状況に対して最適な避難階段を設置するのみならず、運用面、セキュリティ面でお客様にご安心いただけるご提案を意識しております。

工場内の建屋に避難階段が設置されていない、倉庫を再利用して事務所として使用しているなど、非常階段の設置を検討されているお客様がおられましたらぜひ、当社にお声かけください。