マグネットセパレーター修理
施工対象 : | 工作機械・専用機 | メーカー : | カネテック |
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施工分類 : | 修理 |
施工納期 : | 7日間 |
業界 : | 部品加工 |
修理内容 : | 工作機械・専用機修理 |
Before: メーカー部品供給終了品のマグネットセパレーターの修理依頼
こちらの事例は、従来より切削工具や消耗品をはじめ、多くのご相談をいただいているお客様からのご依頼です。
以前、お客様では平面研磨機用のスラッシュ除去にバックフィルターろ過機「かん太郎」を導入することになりました。導入の際に、メーカーよりフィルターの寿命を延ばすため、磁力を使用して切粉や異物などを分離させるマグネットセパレーターとの併用を進められたようです。
しかし、既存のマグネットセパレーターでは経年劣化により性能が悪く、故障は時間の問題でした。特に、マグネットセパレーターの中でも肝心なマグネットロールの軸受け部分が偏摩耗してしまい、メーカーからも古いモデルのため部品供給が不可能との回答があったため、当社にご相談をしていただきました。
After: 偏摩耗した軸受部分を肉盛溶接及び旋盤加工、カバー等も現品に合わせ製作
当社にて、分解・清掃をさせていただきました。お客様からは、バックフィルターろ過機も購入するため、コストをなるべく抑えてほしいとのご要望があったため、機械が正常に動作し、鉄粉スラッジを除去できるまで直すことを目標に修理をさせていただきました。
マグネットローラー軸受部分はベアリングのボールがこぼれ、脱落している状況で、軸も偏摩耗し、ベアリングを取り付ける事すらできない状況でした。そのため、偏摩耗した軸を肉盛溶接及び旋盤加工の上、交換したベアリングとオイルシールの取り付けが出来る状態まで修理いたしました。また、スクレーバーシューター部分のプレート溶接、軸受用カバーも現物合わせて製作いたしました。最後にチェーン張り調整やギア部分も修理し、無事使用できる状態まで修理いたしました。
マグネットセパレーターは、新品で購入する場合、数十万ほどかかります。しかし、殆どの方は壊れるまでノーメンテナンスで使用し続けています。故障する前に、ベアリングやオイルシールの交換などは長期的に使用する際には必須事項でもありますので、異音やうまく回転しない等の些細なトラブルを発見次第、お気軽に当社にご相談いただければと思います。