クーラント浮上油回収装置
施工対象 : | 工作機械・専用機 | メーカー : |
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施工分類 : | メンテナンス |
施工納期 : | |
業界 : | 部品加工 |
修理内容 : | 工作機械・専用機メンテナンス |
Before: メンテナンス性の良い浮上油回収装置のご相談
お客様は、大型5軸加工機(タンク容量2000L)のクーラントタンクで発生する浮上油やスラッジに悩まれていました。
従来使用していたジャバラ式フロートモデルでは、スラッジ詰まりが頻発し、加工精度の低下やクーラント液の劣化が問題視されていました。また、浮上油やスラッジの放置することで以下のようなリスクが発生する可能性もある状態でした。
【浮上油・スラッジの放置によるリスク】
- 加工精度の低下による不適合品の増加
- ポンプ・配管の詰まりや機械停止
- 嫌気性バクテリアの増殖による腐敗臭や環境悪化
- もらい錆やシミの発生によるワークへの影響
これらの課題を踏まえ、お客様は遠心分離型装置も検討されていましたが、構造上のメンテナンス負荷が高く、現場運用に適していませんでした。
そこで、お客様から「高効率かつ低メンテナンスで運用できる浮上油回収装置」を提案してほしいとのご相談をいただきました。当社はこれらの課題に対応するため、吸込口に特許技術を持つメーカーの浮上油回収装置を提案しました。
【ポイント】
- ジャバラ式フロートモデルのスラッジ詰まりによる生産性の低下
- 遠心分離型装置のメンテナンス負荷への懸念
- 高効率・低メンテナンスの装置の必要性
After: 吸込み口に特許技術を持つ2段フロート式の機種をご提案
お客様に提案内容をより理解していただくために実機を現場でデモンストレーションしました。
この装置は、狭いタンクの間口にも設置しやすいコンパクト設計で、2個の液面フロートと中央吸込み口が波打つ液面にも自動追従する様子を確認いただき、装置の稼働イメージを詳細に理解頂きました。
動力源が電気ではなくエアー駆動であるため、漏電のリスクを避けつつ安全に運用可能な面や、本体にキャスターが付いているため、工場内を移動させながら複数の機械で効率的に使用できる点も高く評価されました。
これらの特長により、お客様から「操作が簡単で使いやすいだけでなく、作業効率が大幅に改善された」とのご感想をいただき、導入が決定しました。
【ポイント】
- 提案内容:浮上油回収装置の提案(特徴:特許吸込口、2槽式分離槽、エアー駆動式)
- 提案のポイント:
- 狭い間口にも対応可能なコンパクト設計
- 液面追従システムで波打つ液面にも対応
- キャスター付きで複数機械への移動利用が可能
- 高効率な浮上油・スラッジ回収で加工環境を改善
- 廃油含水率を抑え、廃棄コストを削減
- お客様のメリット:
- 加工精度の向上と安定
- メンテナンス負荷の軽減
- 生産性の大幅な改善
- 環境への配慮と廃油コスト削減
当社では実機での無料デモンストレーションも行っています。導入をご検討されているお客様は、ぜひ一度ご相談ください。