作業場における有機溶剤（トルエン・メタノール）測定による安全対策

Before:   有機溶剤の使用による作業環境リスクを数値化したい

作業場でネジロック剤を使用している現場において、トルエンやメタノールといった有機溶剤が使用されていることから、公害防止および作業者の健康への影響を懸念する声が上がりました。
「人体や周辺環境に悪影響を及ぼしていないか」を客観的に確認したいとのご相談を受け、環境測定のご依頼をいただきました。

今回の測定は、トルエンおよびメタノールの濃度を数値化し、作業環境測定基準に照らして適正であるかを確認することが目的でした。
測定結果はレポートとして提出し、基準値内であるかどうかを明確に判断できる形でまとめることが求められました。

あわせて、万が一基準を超える場合には、**換気対策（集塵機や換気扇設置など）**をご提案する準備も進めました。
また、使用しているネジロック剤の保管方法についても確認し、錠前付き密閉保管庫による適切な管理が行われていることを現地で確認しています。

なお、作業場での有機溶剤測定は本来半年に1回の実施が推奨されており、今回もそのスケジュールに沿った定期測定となります。

After:   測定結果は問題なし、安全な作業環境を維持

オオスミ社製の測定器を用いて、トルエンおよびメタノールの作業環境濃度を測定しました。
結果は、いずれも作業環境基準値内に収まっており、現場における公害リスクおよび作業者の健康リスクがないことが確認できました。

測定結果は正式なレポートにまとめ、お客様へ提出。これにより、関係者全員が作業環境の安全性について客観的な裏付けを得ることができました。
現場担当者からも「基準値内で安心した」というお声をいただいています。

今回は問題が発見されなかったため、換気設備の追加提案は不要となりましたが、もし将来基準超過が確認された場合には、すぐに集塵機設置や局所換気扇設置など、適切な改善提案ができる体制を整えています。