薬品棚の落下防止対策

Before:   突っ張り棒のみの固定に消防署からの指摘

医療機器を製造するお客様の事業所にて、薬品保管用の棚の安全対策に関するご相談をいただきました。
問題となったのは上下に分かれた薬品棚で、上部棚が突っ張り棒のみで簡易的に固定されていたこと。
この状態では地震などの災害時に棚が転倒・落下し、薬品の破損や人的被害につながる危険があると、消防署から正式に指摘を受けたとのことで、早急な対策が必要となりました。

After:   現場に合わせた専用プレートで確実な固定を実施

当社にて現地調査を行い、棚の構造と設置環境を確認した上で、専用の固定金具を設計・製作しました。
使用したのは耐久性と防錆性に優れたステンレス製プレート。両サイドだけでなく、背面にもL字型プレートを追加し、揺れに強い三方向固定を実施しました。

さらに、棚内部に突き出すネジ部分についても、薬品瓶との接触による破損リスクを回避するため、キャップカバーを装着し安全性を確保。

施工完了後には、お客様を通じて消防署の担当者による確認も実施され、「問題なし」との評価を獲得しました。

薬品や精密機器を扱う施設においては、棚やラックの固定は見落とされがちですが、災害時のリスクを考えると非常に重要なポイントです。
当社では、既存設備の形状や現場条件に応じたオーダーメイドの安全対策をご提案・施工いたします。

「消防署から指摘があった」「既存の突っ張り棒では不安」などのお悩みがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
半日程度の短時間施工で、確実な落下防止対策を実現いたします。