海外メーカPLC
ここでは、海外メーカPLCに関する施工サービスの説明をしております。
概要・特徴
PLCとはプログラマブルロジックコントローラの略で、リレーで構成されている回路の置換装置として開発された制御用装置です。 工場にある自動機械制御はもちろん、自動ドアやテーマパークのアトラクションなどの機械の制御に使用されます。 PLCはコンピュータと同じようにプロセッサが使われていますが、PLCのプログラムは電気回路を記号化したものなので通常のコンピュータプログラマが作成することはできません。
注意すべきトラブルとその前兆
① プログラム、データの消失
② 入出力カード劣化による動作不良
③ PLC電源の早期劣化
PLCは巨大な装置や人を運ぶ装置を制御することが多く、非常に高い安全性や信頼性が求められるためバッテリーでバックアップされているものが使われています。そのため、バッテリーには気を付け、プログラムやデータの消失が起こらないようにしなければなりません。また、PLCは入出力機能が豊富ですが、入出力媒体が劣化して動作不良が起こることも起きたり、制御盤内が高温状態になるとPLCの電源の消耗が激しくなります。また、国内メーカのPLCとは入力信号形式が違ったり、トランジスタ出力のシンク・ソースが異なる点には注意しなければなりません。
トラブルが与える影響
① プログラム消失によるライン停止
② 電子機器等の劣化による動作不良
③ PLC電源劣化による設備の停止
バッテリーでメモリーを保持しているタイプは電源容量が少ない状況で長時間主電源を切っているとバッテリー切れを起こし、制御プログラムや生産用データが消失してしまい、ラインの停止に綱上がることもあります。PLCの入出力に使われているカードは長期間使用すると基板上の電子機器等が劣化し、接触不良により突然制御機械が停止するなど動作不良に繋がることになります。
また、使用環境によっては盤内が非常に高温になり、電源の寿命が縮む結果、PLCに十分な電源が供給されなくなり、動作が停止することもあり得ます。
よくあるトラブルの対処法
① 定期的なバッテリー交換
② 入出力カードの交換
③ PLC電源の交換
余地保全として、バッテリー・入出力カード・電源の交換をすることによってトラブルを未然に予防できます。
その他には、プログラムやデータのバックアップを取っておく、テスターによる電源の確認などのことが挙げられます。
また、上記でも挙げていますが、海外メーカのPLCと国産メーカPLCでは結線方法が異なります。国内産PLCではシンクロジックの接続が多く、海外産PLCではソースロジックの接続が多いです。
ソースロジックの場合、信号線が地絡やショートしても入力回路はONにならないないため、安全な接続方法の1つとして考えられています。
このように国内メーカのPLCと海外メーカのPLCは入出力方法が異なるので、その部分を踏まえた対処が必要になります。