小形充填機上部設置カバー

Before:   充填装置上からゴミが落下

酒造工場において、充填設備の衛生管理は製品品質を左右する最重要課題の一つですが、
今回の事例では、充填機の真上に設置された窓から、埃や葉といった異物がボトルキャップ投入口へ落下するリスクを抱えていました。

お客様は、この異物混入リスクへの対策として、市販の透明なボックスコンテナを逆さにして被せることを検討されていました。
しかし、この簡易的な対応では、設置箇所に生じる段差によるぐらつきや、設備の振動による落下リスクが懸念され、解決には至りませんでした。
また、外観も工場設備にそぐわないため、専門的な対策ができないかと、当社にご相談頂きました。

After:   専用カバーを製作、設置

既製品の流用ではなく、現場の状況に合わせた専用カバーの製作をご提案。
専門エンジニアが現地調査を行い、充填機の寸法や設置箇所の段差を測定し専用のカバーを設計しました。

このカバーには透明度が高く、耐久性に優れた5mm厚のPET板を採用し、内部の状況を目視で確認しつつ、異物混入をシャットアウトできる仕様にいたしました。
現場に段差があったため、カバーの接地面にはぐらつき防止のためクッション材を取り付けており、振動によるずれや落下を防ぎます。
さらに、メンテナンス時の取り外しを容易にするため、天面には把手を設置しました。

専用カバーを設置することで、市販品では実現できない高いフィット感と確実な異物混入防止を実現。
また、設備のデザインと調和する美しい仕上がりとなり、工場全体の衛生管理体制の向上と同時に美観も向上いたしました。

設備への異物混入対策でお困りではありませんか？
既製品では対応が難しい複雑な現場でも、私たちは設計から製作、設置までを一貫してサポートし、お客様の課題を解決いたします。