ホットメルト装置
ここでは、ホットメルト装置のリプレイスに関する施工サービスの説明をしております。
概要・特徴
ホットメルト装置とは、チップを加熱・溶融した状態で段ボール等に塗布する装置です。食品や飲料業界、製薬業界、物流業界で多く使用されており、段ボールを使った商品の梱包工程に多く導入されています。ホットメルト装置の大きな特徴として一度導入・セットアップされれば、10年以上も稼働することが多くあり、長年の使用によりチップの目詰まりによるメンテナンス工数の増大や接着不良などが発生するケースがあります。これらの問題を最新のホットメルト装置に入れ替えることで材料費の削減やライン稼働率を向上させること可能になります。
注意すべきトラブルとその前兆
① 梱包材の接着不良
② ノズルの目詰まり
③ ヒーターの加熱不良
ヒーターによって原料のチップを加熱・溶かして、フィルターやノズルからその溶かしたチップを段ボールや厚紙に塗布・溶着する中で、装置に何らかのトラブルが発生すると、最悪のケースでは製品の搬送・物流工程中に落下などが発生します。この梱包不良の原因として、ヒーターの加熱不良や、ノズルの目詰まり、自動共有装置から原料が正しく送られていないなどの問題があります。納入から10年以上経ったホットメルト装置では、頻繁に目詰り不良が発生したりすることがあります。これはフィルター部分に問題があったり、ノズルの制御が正しく機能していないことが考えられます。また、ヒーターの加熱不良のトラブルは、熱源が経年劣化によって断熱材等から保護されなくなっていることが考えられます。
トラブルが与える影響
① 搬送中に商品の落下・欠損
② メンテナンス工数の増加
③ 消費電力の増加
ホットメルト装置が正常に稼働しなくなると、生産ラインの最終工程、つまり完成製品への損傷や破損が起こることになります。そうなるとこれまでの製造工程の工数や費用が無駄になることなり、あらゆるコスト増加の原因となります。段ボールや厚紙がメルトによって正しく溶着されるためには、材料の自動供給装置、ヒーターの正しい温度管理、フィルターノズルが正常、且、安定的に稼働することが望ましくあります。ノズルの目詰まりが頻繁に発生すると、その解消の為にオペレーターの工数が大幅に増加します。またヒーター不良が発生すると、電力消費量が増えるだけでなくノズルの目詰まりからの溶着不良に直結してしまします。
梱包工程の品質の安定につながるホットメルト装置の安定した稼働は、製造コストの低減につながります。
よくあるトラブルの対処法
納入後10年以上経ったホットメルト装置を最新のホットメルト装置に入れ替えると、従来品と比較して、[生産性の向上]・[保全担当者の保守工数の削減]・[材料資料量によるコスト削減]を実現します。
昨今では、食品・飲料工場や医療・薬品工場、物流倉庫を中心に、梱包工程の省人化を目的として、メンテナンスフリーのタンクレスのホットメルト装置が多く採用されています。このメンテナンス性とタンクレス構造のホットメルト装置には下記のような大きな特徴があります。
[主な機能]
・ 焦付き発生を最小限に抑制
⇒ シリコン被膜による加熱ムラ防止
・ ノズル詰まりを最小限に抑制
⇒ 4ゾーンフィルタシステム
・ 従来と比較して少ない電力消費
⇒ 必要なヒーティングと素早い加熱
・ ホットメルトの供給トラブルの低減
上記を解決するホットメルト装置がGRACO社製のinvisiPac® HM25Cです。大手飲料メーカーや製薬メーカーに実績があり、中には年間何百万の原料削減や、保全工数を1/5にした企業もあります。
今お使いのホットメルト装置のリプレイスをこの機機会に是非ご検討下さい。