コンプレッサにおける定期的なオイル交換の重要性

コンプレッサとは

別名「空気圧縮機」ともいわれるコンプレッサは、空気を圧縮しその空気圧を動力として用いる機械です。

様々な工場や建設現場などで用いられていて、なくてはならない動力源の一つです。

 

コンプレッサにはオイルを使う給油式のコンプレッサとオイルフリーのコンプレッサがあります。

今回は給油式のコンプレッサのオイル交換についてご紹介いたします。

 

コンプレッサにおけるオイルの働き

コンプレッサのオイルには、主に3つの役割があります。

・摩耗防止の潤滑油

・空気やガス漏れの防止

・コンプレッサの放熱の補助

 

下記でそれぞれの役割についてご説明します。

・摩耗防止の潤滑油

コンプレッサのオイルには、コンプレッサの金属部分の摩擦を、軽減する役割があります。

オイルが油膜を形成することで、コンプレッサの内部の部品間の摩擦を軽減させています。

 

・空気漏れの防止

コンプレッサは空気を圧縮し、元に戻ろうとする力を動力として利用しますが、圧縮する際にコンプレッサの隙間から空気が漏れ出してしまうことがあります。

オイルが適切に補充されていると、オイルが被膜として働き、隙間からの空気の漏れを防ぐことができます。

 

・コンプレッサの放熱の補助

コンプレッサを正常に使用できる温度は、2°C〜40℃とされています。コンプレッサは、圧祝空気を使用するため高温になりやすく、高温にならないようにコンプレッサ本体の放熱を行う必要があります。

オイルは熱伝導性が高いため、放熱を補助する働きがあります。

 

コンプレッサのオイルは、上記のようにコンプレッサの性能を維持するために重要な役割を果たしています。

続いて、コンプレッサのオイル交換を怠ると、どのような問題が発生するのかご説明します。

 

オイル交換を怠るとどのような問題が発生するのか

コンプレッサのオイル交換を怠ると、下記のような問題が発生します。

・潤滑性低下による部品の摩耗

・冷却できないことによる稼働停止や部品劣化

 

下記でそれぞれの役割について、ご説明します。

・潤滑性低下による部品の摩耗

コンプレッサのオイルは、金属部品間の摩擦を減らすために使用されるため、使用するうちに徐々に劣化していきます。

オイルが劣化すると潤滑性が低下し、部品の破損や圧力低下につながります。

 

・冷却できないことによる稼働停止や部品劣化

コンプレッサは上記で説明したとおり、使用にあたって適切な温度が設定されています。

そのためオイルが劣化し、放熱できなくなるとコンプレッサの稼働停止や、部品の劣化などの原因となります。

 

このような問題を予防するためには、オイル交換など定期的なメンテナンスが必要になります。

次にオイル交換の頻度について説明します。

 

オイル交換の頻度

コンプレッサのオイル交換は、一般的に一年に一回から二回の頻度で行うことが推奨されています。

しかし使用環境や運転条件によっても異なるため、日常的な点検と適切な管理が重要です。

オイル交換の判断をする方法として、オイルの色や粘度を確認する方法があります。

未使用のオイルと色や粘度を比較することで、オイルの色が濃く変化していたり、粘度が低下していた場合は、オイルの性能が劣化していることが考えられるため、交換の目安となります。

したがって、定期的にオイルの色や粘度をチェックし、異常を感じた場合は早めに交換することが大切です。

適切なオイル交換を行うことで、コンプレッサの寿命を維持し、トラブルを未然に防ぐことができます。

 

またコンプレッサは、オイル交換以外にもメンテナンスするべきポイントがありますので、そちらについても一部ご紹介いたします。

 

オイル交換以外に必要なメンテナンスとは

本記事では、オイル交換以外に必要なメンテナンスとして、二点ご紹介します。

・エアフィルターの確認と交換

・ドレンの水分除去

 

この二点について説明いたします。

 

・エアフィルターの確認と交換

エアフィルターは、空気中の塵や異物を取り除き、クリーンな空気をコンプレッサに供給する役割があります。

使用しているとフィルターに塵や異物が詰まっていき、空気の吸入効率が低下し、コンプレッサの圧力低下に繋がる場合や、内部に汚れが侵入しやすくなる場合があります。

そのためエアフィルターは定期的に点検し、汚れている場合は清掃または交換を行う必要があります。

使用頻度にもよりますが、フィルターの清掃は月に一度、交換は半年から一年に一度が推奨されています。

 

・ドレンの水分除去

ドレンとは、圧縮された空気中の水分や、オイルを除去するための排出口のことです。

空気を圧縮すると水分が発生し、コンプレッサ内部に水が溜まってしまう場合があります。

冬だとこれが結露し破損に繋がる事や、さびや腐食などの原因にもなります。

そのため定期的にドレンをあけて、水分を排出する必要があります。

 

ドレンの点検とメンテナンスは、最低でも月に一度、使用頻度が高い場合は週に一度行うことが推奨されています。

また、コンプレッサの使用後には必ずドレンを開けて、内部の水分を完全に排出することが重要です。

 

コンプレッサにおいてオイル交換以外に必要なメンテナンスの一部をご紹介しました。

工場において、なくてはならない動力源であるコンプレッサの寿命や性能を維持するためにも日々のメンテナンスは欠かせません。

 

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