コンプレッサに必要な点検・メンテナンスと点検周期を紹介!
工場の心臓部とも呼ばれるコンプレッサ。 圧縮空気を生成し、様々な動力源として私たちの生活を支えています。しかし、コンプレッサは適切なメンテナンスを行わなければ、性能が低下したり、故障の原因となったりします。
今回は、コンプレッサの基礎知識から、必要な点検項目、点検周期、そして定期的な点検を行うメリットまで詳しく解説していきます。
コンプレッサに必要な点検とは
コンプレッサを安全かつ効率的に運用するためには、定期的な点検が欠かせません。点検項目は多岐に渡りますが、主なものとしては以下の点が挙げられます。
⓵日常点検
日常点検は毎日運転前に行うべき点検です。 異常の早期発見に繋がり、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
運転状態の確認
異音、振動、異臭がないか、ゲージ類の指示値に異常がないかを確認します。
油量・冷却水の確認
油量や冷却水の量が適切かを確認します。不足している場合は補充します。
漏れ・汚れの確認
エア漏れや油漏れがないか、機器の周囲に汚れがないかを確認します。
安全装置の確認
安全弁や圧力スイッチなどの安全装置が正常に動作するかを確認します。
②定期点検
定期点検は一定期間ごとに行う、日常点検より詳細な点検です。専門的な知識や技術が必要となる場合があり、業者に委託することで確実に点検を行なう事ができます。
エアフィルターの清掃・交換
エアフィルターの目詰まりは、コンプレッサの効率低下や故障の原因となります。定期的な清掃や交換が必要です。
オイルの交換
オイルはコンプレッサの潤滑や冷却に重要な役割を果たします。定期的な交換が必要です。
冷却水の交換
冷却水はコンプレッサの温度を一定に保つために必要です。定期的な交換が必要です。
ベルトの張力調整・交換
ベルトの張力が緩むと、コンプレッサの効率が低下します。定期的な張力調整や交換が必要です。
電気系統の点検
配線や端子に異常がないか、絶縁抵抗を測定し、電気系統の安全性を確認します。
安全弁の作動確認
安全弁が正常に作動するかを確認します。
圧力スイッチの作動確認
圧力スイッチが正常に作動するかを確認します。
ドレンの排出
ドレンはタンク内に溜まった水や油を排出します。定期的な排出が必要です。
③精密点検
長期間の運転による劣化や摩耗を診断するための点検です。専門業者による分解点検や、振動解析、潤滑油分析などが行われます。
分解点検
コンプレッサを分解し、内部の部品を点検します。摩耗や損傷が激しい場合は部品交換を行います。
振動解析
コンプレッサの振動を測定し、異常がないかを確認します。
潤滑油分析
潤滑油の状態を分析し、コンプレッサの摩耗状態を診断します。
コンプレッサにおいて定期的な点検をする利点とは
コンプレッサを定期的に点検することは、故障を防ぐこと以外にも様々な利点があります。下記でコンプレッサを定期的に点検することの利点をご紹介します。
故障の予防
定期的な点検により、故障の兆候を早期に発見し、未然に防ぐことができます。
寿命の延長
適切なメンテナンスを行うことで、コンプレッサの寿命を延ばすことができます。
性能の維持
点検により、コンプレッサの性能を optimal な状態に保つことができます。
省エネルギー
効率的な運転を維持することで、エネルギー消費量を削減できます。
安全性の確保
安全装置の点検などにより、安全性を確保することができます。
コスト削減
故障による修理費用や生産停止による損失を削減することができます。
環境負荷の低減
エネルギー消費量の削減や、オイル漏れなどの環境汚染を防止することができます。
コンプレッサの点検周期とは
コンプレッサの点検周期は、機種や使用環境、運転頻度によって異なります。
一般的には、以下の周期を目安に点検を行うことが推奨されています。
日常点検: 毎日
定期点検: 3ヶ月ごと、または1年ごと
精密点検: 1年ごと、または3年ごと
点検周期の決定
上記の周期はあくまでも目安であり、実際の点検周期は、メーカーの推奨周期や、使用環境、運転時間、過去の故障履歴などを鑑みて点検・メンテナンスを行う必要があります。
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