工場や倉庫の空調ダクト工事


概要・特徴

ダクトは工場や倉庫など広い空間の中で作業エリアを効率的に空調・コントロールするために採用されます。空調機からの吐出される風量、ダクトによる空気の経路・レイアウトを正しく設計することで、作業者の労働環境は大きく変わります。ダクトには形状やサイズ、素材などの種類も多く、新規でダクトレイアウトを設計する際には風量の圧損やダクトへの侵入熱なども加味することが大切です。空調以外のダクトの機能としては、建屋の外に排気するダクトがあります。この排気ダクトでは建屋外の虫や砂ぼこりなどが建屋内に入ってこないように設置します。ダクトは工場や倉庫など、広い空間の省エネルギーでの労働環境向上に非常に大きな役割を果たします。

注意すべきトラブルとその前兆

① 吐出風量の低下

② 冷却効果の減少

③ 排出口の汚れ

 ダクトはダクト単体で機能するものではなく、空調機などと連結されて使用されるものであり、機能は果たすためには空調機の風量やダクトの全長・レイアウトによって影響を受けます。
何十キロの大型の冷却能力を持つエアコンからの風量・風圧であってもダクトが何か所も直角に曲がっていたりすると、作業者の元まで冷風が届かない場合があります。新設の建屋で空調機が新品の時には正常に冷気を届けていた場合でも、長年の使用によるフ ィルターの目詰まりやファンの劣化によって冷気が届かなくなったり、工場の機械レイアウトの変更が起こったにも関わらず、空調ダクトが従来のままで冷気が届かないなどのケースが散見されます。


トラブルが与える影響

① 熱中症の誘発

② 汚れた空気の蔓延

③ 汚れの吐出

 工場や倉庫での空調ダクトの多くは天井付近から各作業者エリアに向けた経路設計となっていることが一般的です。そのため、冷気の吐出口以外は作業者の方が触ることが難しく、冷気の風量が少なくなったり・冷風の温度が不十分であってもそれらを改善することは容易ではありません。生産現場ではモーターや電気機器など発熱体も多く、作業現場によっては35度~40度を超えるようなケースもあります。このような環境下で局所冷却のための空調ダクトの役割は重要になり、作業者の労働環境を快適にするためにも冷風の量と温度の管理が重要となってきます。
 また、空調ダクトは粉塵や埃、油が飛散する現場では綺麗な空気を運ぶ役割も担っています。構内の汚れた空気を循環・集塵する役割もあり、空調ダクトを利用することで作業現場の衛生管理にも役立っています。この際に空調機の設置場所やダクト接続に問題があれば、ダクトの吐出口から汚れた空気や液体などが吐出することがあり注意・見直しが必要になります。


よくあるトラブルの対処法

① ダクトレイアウトの見直し

② ダクトの取替

③ ダクトの清掃

 業務用エアコンや送風機の更新は費用やスペース上、簡単に更新は容易ではありません。一方で空調ダクトはその構造からレイアウト変更の自由度は高く、断熱性の向上や空気の圧損防止など、大きな費用をかけることなく改善が可能です。空調ダクトのレイアウトを決定する際、一定の風量を目的地に届けるために❶圧力❷ダクトの長さ❸ダクトの曲がり❹ダクトの断面積❺ダクト表面粗さが関係してきます。また、冷風を届ける場合には空調機の❶冷却能力❷周囲環境温度❸ダクトの材質❹ダクトの長さ❺風速なども関係します。これらの計算は専門の技術者に任せることが間違いがありません。
 実際の工場や倉庫で使われているダクトによる送風・換気が気になる場合は、➀空調の劣化、➁ダクトレイアウト、➂ダクト内部の汚れ、などを確認することが進め方になります。


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