このコラムとは、クリーンタワーの故障に関して、詳しくまとめている記事になります。

クーリングタワーとは何か?

クーリングタワーは、一般的には建物の外に設置され、空調装置の冷却水を再循環させるための装置です。これはエアコンの外部ユニットのような役割を果たし、空気の温度を下げるために水蒸気化熱の原理を使用します。また、クーリングタワーは室内の熱を外部に放出する機能も持っています。

クーリングタワーはビル、病院、ショッピングモールなどの空調システムから、工場や発電所の機械を冷却する目的で使用されます。これらのシステムでは、高温の冷却水を低温にすることが必要となります。

クーリングタワーの故障:原因と対策

さて、クーリングタワーがどのようなもので、どのような目的で使用されるのかについて理解したところで、次にクーリングタワーが故障する原因とその対策について説明します。一般的な故障内容を5つに絞り、それぞれの対策を提案します。

1.循環水温の上昇:
原因は多岐に渡りますが、適切な水量調整や周囲環境の改善、ファン風量の調整などにより対策可能です。

2.循環水の減少:
ストレーナの目詰まりやポンプの容量不足が原因で、清掃やポンプの交換で防ぐことができます。

3.ポンプがエアを吸う:
ストレーナの目詰まりや下部水槽水位の低下が原因で、清掃、補給水圧の上昇、またはボールタップボールの位置調整により改善できます。

4.送風機用電動機が回転しない:
ブレーカや接触器容量不足、電動機の故障が原因で、適切な部品に取り替えたり、修理または取り替えを行うことで対応します。

5.異常音や振動:
軸受部の故障、羽根とケーシングの接触、ボルトの緩みなどが原因で、軸受の交換、緩んだ箇所の締め直し、羽根角度やバランスの調整などで対応します。

クーリングタワーのメンテナンスと修理のメリット

クーリングタワーのメンテナンスと修理は、以下のようなメリットをもたらします。

1.省エネ効果:
適切なメンテナンスにより、クーリングタワーの運転効率が上がり、省エネ効果が期待できます。

2.クーリングタワーの寿命延長:
定期的な清掃とメンテナンスはクーリングタワーの耐用年数を延ばします。

3.レジオネラ菌対策:
クーリングタワーはレジオネラ菌の増殖を助ける可能性がありますが、定期的なメンテナンスによりこれを防ぐことができます。

4.事故やトラブルの防止:
定期的なメンテナンスにより、設備全体に関わる事故やトラブルを早期に発見し、それらの発生を防ぐことができます。

まとめ

この記事では、クーリングタワーのメンテナンスと修理の重要性、それらがもたらすメリット、そしてクーリングタワーが故障する原因とその対策について詳しく説明しました。クーリングタワーは様々な場所で使用されており、適切なメンテナンスと修理はそのパフォーマンスと寿命を大きく左右します。クーリングタワーの問題に直面している場合、または予防的なメンテナンスが必要な場合、専門の業者に相談することを強くお勧めします。プロの手による定期的なメンテナンスと適時の修理は、クーリングタワーのパフォーマンスを最大限に引き出し、その寿命を延ばし、効率的な運用を可能にします。

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