施工対象 : | ブロア |
---|---|
メーカー : | テラル |
施工分類 : | 部品交換 |
施工納期 : | 1.5ヵ月 |
業界 : | 自動車部品 |
修理内容 : | モーター・羽根車・軸・軸受け・吸い込み口等の交換 |
Before: タールがブロアの羽根車・ホッパー等に付着・堆積して、回転不能に
自動車部品を製造しているお客様からブロアが故障したとの相談を受け、現場のブロアを確認。ブロアが設置されている生産現場は、タールが飛散している環境でした。ブロア本体は20年以上前の製品であり、状態を確認すると、ブロア本体・羽根車・ホッパー等にタールが付着・堆積していました。その結果、羽根車・ホッパーに付着したタールが、回転に干渉し、モーターに負荷がかかり回転不能に陥ったのではないかと推測できました。三和精密によってブロアのオーバーホールを実施することになりました。
After: ブロアを部品交換・清掃によるオーバーホールで性能回復へ
修理・オーバーホールするにあたり最初の課題は、地面から8mの高さに設置されているブロアを地面に下ろすことでした。ブロアをチェーンで固定し、バランスを崩さないように下ろすのですが、真下には機器が設置されていたため、干渉しないようにスライドさせながらの作業となりました。無事に下ろしたのち、20年前のブロアの名盤を確認し、三和精密の方からメーカーへ外形寸法図を入手し、2020年時点で入手できる互換する部品を取り寄せました。部品交換の前に長年堆積・付着したタールをヘラによる削りやふき取り洗浄を繰り返し、一通りのクリーニングを実施。そうして、取り寄せた各部品を交換して、8mの高さまで再びチェーンで移設して作業完了です。今回の施工内容は、20年前のブロアの修理・オーバーホールだけでなく、交渉からの機器の運搬などにも注意が必要でした。
無事に交換を終え、このブロアの役割である熱処理工場の排気能力も回復して、作業環境の改善にお役立ちできたのではないでしょうか。