廃番PLCの突発故障を遊休設備のPLCでリプレイス

施工対象　：	PLC更新・速度メータータッチパネル化工事
メーカー　：	富士電機製PLC　⇒　三菱電機製PLC
施工分類　：	PLCのリプレイス
施工納期　：	3日
業界　　　：	繊維業界
修理内容　：	廃番PLCの突発故障を遊休設備のPLCへ更新

Before: PLC納期6ヵ月の中、富士電機製の廃盤PLCの突発故障により生産ラインがストップ！

お客様より富士電機製のPLC ：NBシリーズが突然故障し、生産ラインが止まったと創ネットにご連絡がありました。

この富士電機製のPLCは2007年にメーカー生産が終了。また、2022年1月現在、世界的な半導体・電子部品・エンジニアリングプラスチックの在庫不足の影響でPLC納期が半年以上かかる状況でした。この止まった設備の生産ラインは、大手メーカー様へ納品する製品を製造しており、早急な復旧が必要とのことでした。ただ、先ほど述べた通りメーカーからのPLC納期が長く、新品調達によるライン復旧とは別の対応が必要でした。

この問題をお客様のところに遊休設備があるとのことで、その設備に使われているPLCがあることが判明。そのPLCは三菱電機製のPLC：FX5UC。今回故障した富士電機製のPLC：NBシリーズから三菱電機製のPLC：FX5UCへリプレイスするためには、アナログ入力ユニットが必要になることがわかり、すぐさまメーカーに納期を確認。たまたまアナログ入力ユニットの在庫があり、至急。この遊休設備からのPLCを転用・追加部品の取付で、今回の突発に対応する提案を行い、すぐさまリプレイス作業にはいることになりました。

After: 遊休設備のPLCを取外し、富士電機製から三菱電機製のPLCへの互換性を実現したリプレイス作業を実施

遊休設備から取り外した三菱電機製のPLC：FX5UCとアナログ入力ユニットを使ったリプレイス作業を開始。リプレイスを実施した結果、無事に生産ラインが復旧しただけでなく、PLCがスプリング端子タイプになったことで、制御盤内が機器の配置が非常にコンパクトに収まりました。また、お客様からこのリプレイス作業と一緒に装置の速度表示とUP/DOWNをタッチパネル化したいと追加のご要望もいただき、対応。現在は速度メーター 1台で5本のロールを回しており、プレスロール速度が基準速度として、作業担当者がその場で製品が流れる速度を見ながら他4本のロールの速度をトグルスイッチの上下で調整を行っていました。この作業者の経験・技能によって調整されていた現状から、現場のご担当者にヒアリングを行い、程度は自動で調整するようなプログラムを組みました。

今回のPLCのリプレイス作業は、富士電機製のPLCの取扱いが可能な協力会社を手配すること。またただリプレイス作業ができるだけでなく、三菱電機製のPLC：FX5UCへの互換性を理解している必要がありました。創ネットでは、独自のネットワークによってこれを実現。お客様からご連絡をいただいた後、すばやく現場を確認。そして、富士電機製のPLCのデータ抜取をし、その翌週に更新作業を行い復旧いたしました。ご連絡をいただいてからこれらの旧PLCのリプレイス作業作業を、連絡をいただいてから製品手配を含めて2週間強の期間で対応。

これらの対応によってお客様の生産ラインの早急な復帰を実現することができました。