ここでは、画像処理・画像検査に関する施工サービスの説明をしております。
概要・特徴
注意すべきトラブルとその前兆
① 搬送速度と露光時間の問題
② 光学系機器(カメラ、レンズ、照明)の選定ミスによる失敗
③ 性能復帰の問題
画像処理でよくある失敗として挙げられるのが上記の3つです。
まず、①の「搬送速度と露光時間の問題」に関して、画像処理の測定対象となるワークの搬送速度が速くなればなるほど、生産性は向上します。そのため、搬送速度はできる限り上げたいところですが、カメラ撮影における重要なポイントである「露光時間(シャッターが空いている時間)」を考慮しないと失敗してしまいます。
次に②の「光学系機器(カメラ、レンズ、照明)の選定ミスによる失敗」です。カメラ、レンズ、照明には様々な種類があり、それぞれに対して最適なものを選定しなければ画像処理はうまくいきません。
最後に③の「性能復帰の問題」です。これは、故障したカメラやレンズ、照明といった光学系を修理・交換をして元通りにしたにも関わらず、なぜか今までの検査結果と違う結果になってしまう現象です。
トラブルが与える影響
① 検知可能な画像が撮影できない
② 無駄なコストアップに繋がる
③ 性能が元通り復帰されたか判断できなくなる
①ワークの速度に対して、露光時間を長くしすぎてしまうと、ブレのある画像になってしまいます。また露光時間を短くしすぎると、画像が暗くなってしまい、使えものになくなってしまいます。
②最適な光学系機器をそれぞれ選定しないと、コストが高くなってしまう、あるいはそもそも画像処理ができなくなってしまうということが起こり得ます。
③検査性能が復帰した指標を曖昧にしていると、性能が元通り復帰されたか判断できなくなってしまいます。
よくあるトラブルの対処法
① 露光時間を考慮して搬送速度を決定する
② 最適な光学系機器(カメラ、レンズ、照明)の選定
③ 機械性能を担保し、実流動性を確認しておく
①検知可能な画像を取得するためには、露光時間を考慮して搬送速度を決定する必要があります。必要な精度・品質を維持した上で画像処理を行うためには、最適な搬送速度と露光時間のマッチングが非常に重要です。
②画像処理に関する一定の経験・ノウハウをもった専門家が目的に合わせて光学系の選定を行う必要があります。
③性能復帰の基準を正しく判断するためには、「光学系の各機器について、性能検査ができるようにしておく」、または、「不良サンプルの検知確認/良品率の性能確認 で全体的な性能を決めておく」、もしくはその両方を実施することが重要です。
「ウチの検査工程は画像処理では無理・・・」と諦めていませんか?画像処理が上手くいかない要因の半分以上が搬送系です。搬送と画像処理装置の組み合わせを最適化するためには設計段階から検討する必要があります。当社では画像処理装置の設計段階から搬送系を含めた技術相談を構想段階から実施することができます。